2022年4月1日金曜日

【四国放送(株)】若者のTV離れが進む中、地元TV局だからできることは…?

 


■四国放送()とは?

徳島県民なら一度は目にしたことがあるだろう「ゴジカル!」「フォーカス徳島」。これらを放送しているのが1952年に四国で初めて誕生した民間放送局「四国放送」です。毎日地域に楽しく役に立つ情報を発信しています。
テレビやラジオ番組の他に、「阿波の狸まつり」「四国放送まつり」などのイベントの企画・運営等も行っています。

近頃は若年層のTV離れが進んでおり、Youtubeや動画配信サービスの勢いに押され気味です。その一方、新型コロナ禍では、いろいろな情報が出回る中、いち早く正確な情報を伝えられるテレビは改めてその存在を見直されました。テレビにしかできない役割があると、社員さんは誇りを持って働かれています。

 

■取り組んだ企業課題は?

ミラトクでは20212月~3月に、大学生を中心に、「若者のTV離れが進む中、TVをもっと見てもらうには、どうすればいい?」をテーマに2回のフューチャーセッションを実施。

 

■第1回フューチャーセッション(2022220日実施)

実際にゴジカルで使用している○×の札を用いて「家にテレビがあるか」「普段よく使うSNSは何か」「情報収集は何を使ってしているか」など、四国放送さんより参加学生へいくつか質問を投げかけました。

普段テレビを見る機会は少ないという学生が多く「テレビは万人受けする内容が多いが、Youtubeでは自分がフォーカスするコンテンツを見られる」や「テレビと違ってSNSは、自分の時間に合わせて視聴できる」といった意見が出ました。

よく使うSNSに関してはInstagramTwitterが多く、情報収集もそれらを使ってする学生が多いようです。

会議の途中では学生からローカル局の存在意義について問う場面もあり、どういった想いでTVを制作しているかなどをお話していただきました。また、学生から事前に寄せられた「なぜ若者にテレビを見てほしいのか」「ほかの媒体よりもテレビの方が優れている点」といった質問についても回答いただきました。

最後に四国放送さんから学生に対して「テレビについてどう思っているか」という問いには「若者には必要ない」という厳しい意見が出る中、「テレビはYouTubeよりも特別感がある、自分が映ったりすると嬉しいし自信にも繋がる」、「同じ時間に同じものが流れていることで人との情報共有はしやすい」などテレビの良さについて気づく場面もあったようです。

フューチャーセッションの後は、フォーカス徳島の生放送やゴジカルのスタジオ、ラジオブースを見学し、普段入ることのないテレビ局の裏側を見ることができました。





■第2回フューチャーセッション(202235)

2回目のフューチャーセッションでは「ローカル局はどうしたら若者に必要としてもらえるのか」「ネット進出を目指す四国放送の取り組みについて」の2本立てで会議を進行しました。

まず1つ目の課題に対しては、21組のグループになり10分間意見を出し合ったあと、1人ずつ発表。ローカル番組の内容について「地元のお店紹介の回数や放送時間をもっと増やす」「歌やダンスのオーディションを開催する」「一つのコンテンツに特化したアンバサダーを作る」「地元の学生にもっと焦点を当てる」など様々な意見が出ました。

普段テレビを見ない学生でも自分の友達が出ていたら見る、という意見が多くおもしろい子や起業していてメディアに出たい子はたくさんいるが、出られるきっかけがなかったり学校内だけで知られているから勿体ないという声が上がりました。

SNSを活用してどういう学生がいるのか情報収集したり学校に突撃取材するのもいいんじゃないかといった案も出ました。

2つ目の課題については他のローカル局で使われているテレビ視聴を促すアプリに関して感想や意見を尋ねました。学生からは「普段からテレビを見ている人向けのものであって、若者のテレビ視聴には繋がらないと思う」や「他に色んな情報がまとまって見られるプラットフォームがあるから必要ない」という厳しい意見も多く出ました。

「どういったアプリなら入れようと思うか」という問いに対しては「飲食店や公共交通機関のクーポンがもらえる」や「抽選で賞品などが当たる機能がある」という意見が目立ちました。

また、こういったアプリの開発や取材の交渉、番組企画など学生を交えて一緒に作ることができる環境を作ってほしいという声もありました。

今回は2回目ということもあり、参加者の緊張もほぐれどんどん忌憚のない意見が出たように思います。企業にとっても参加学生にとっても多くの気づきを得ることができたとのことでした。

徳島に根差すTV局だからこそできる地元密着型の企画を今後も検討していく予定です。


【(株)丸本】若い人材への魅力的なアプローチって?当事者の若者の目線で語る!

 


()丸本とは?

自然豊かな海陽町にある地鶏「阿波尾鶏」のNo.1食品加工メーカー。東京ドーム9個分の敷地で、冷凍食品や惣菜などの加工食品を中心に、ペットフードや地鶏「阿波尾鶏」等の生鮮品も含め農場管理から鶏肉製造、二次加工、加熱加工、販売に至る一貫システムを構築し、食品の6次産業化を実現しています。

()丸本に入社し、一緒に働きたい!と思ってくれる仲間を探すためにも、今後より愛される食品加工メーカーを目指すためにも、若い方の意見も積極的に取り入れていくという企業姿勢が印象的です。

 

■取り組んだ企業課題は?

ミラトクでは20212月~3月に、徳島大学の学生を中心に、「若い人材への魅力的なアプローチってどうすればいい?」をテーマに2回のフューチャーセッションを実施。

「自分ならどんな会社に入社したいか?」…就職活動が間近に迫る学生たちとの率直な意見交換を行いました。

 

■第1回フューチャーセッション(2022224日実施)

初回の会議という事で、まずはお互いのアイスブレイクと、()丸本について良く知ってもらうため、いつも実際に丸本さんが学生向けの企業説明会で使用している資料を使って、会社概要を説明していただきました。

その後、説明を聞いて若い人材への魅力的なアプローチのためには、どういったコンテンツが有効か参加者から意見を出してもらいました。

「就活の時に最も気になるのが社内の人間関係。もっと社内の人間関係がわかる資料があると方がうれしい。」「大学の学園祭などに企業が出展し、リクルート前から学生とのコミュニケーションを取り認知度を高めておくのが良いのではないか?」「福利厚生で社宅に住むことが出来るなら、自分の住む周りの環境を紹介する資料があっても面白い!」等、学生の目線で感じた意見を交わしました。

 

■第2回フューチャーセッション(202237)

1回目フューチャーセッションの内容を踏まえて、まずは「企業説明会での魅力的な会社案内」にフォーカス。参加学生は丸本さんに対して、自分の意見を5分程度にまとめプレゼンテーションを行いました。



「現在の社員の出身地別グラフがあると、県外の方も安心して応募しやすい。(社宅完備などの福利厚生が充実していることが分かるから)」や、「一番自分たちに近い立場の入社3年目くらいまでの方のオン・オフの1日の生活を詳しく知りたい」「社員さんから見てどんな人に適正を感じるか知りたい」「社員さんの将来のビジョンや目標についても知りたい」「本社のある海陽町についての魅力も分かると県外の学生にも分かりやすい」等の意見が出ました。


参加者から出た意見は、今後の丸本様の会社説明会に反映していく意向です。

ミラトク2年目には、さらに他のコンテンツ(リクルーターに向けた施策、地鶏を使った若者にアプローチできる商品開発など)にも視野を広げて進行していきたいと思います。